HH14 京大公衆衛生×コルク:ストーリーが人を動かす を開催しました
京都大学大学院医学研究科 社会健康医学系専攻 中山健夫教授と、株式会社コルクの佐渡島庸平氏ご協力の下、第14回目となるヘルスケアハッカソンを開催しました。


中山先生から公衆衛生のマクロな話題と、患者の語りに関する話題の提供がありました。
患者さんの語りを研究した時に、知りたいのは病気のこと、治療のことに加え、自分と同じ境遇の人達がどうしているか、だったそうです。3番めは医療者としては想定していないものでした。
『「専門知識・科学的成果」と「ものがたり」という異なる次元の大事なふたつをどう扱っていくか… ハッカソンが、両者の出会いの場になることを期待しています…! 』という激励をいただきました。
次に、佐渡島さんからストーリーづくりについて話題提供がありました。(興味ある方は是非佐渡島さんのインタビュー記事や著書を読んでみてください)世の中を変えていくのは感情であり、論理で人を変えられないというのは、科学的な正しさにこだわりをもつ医療者としては頭ではわかりつつも身にしみる話でした。わかりやすさのために、えてして大げさに言ったり誇張を混ぜたりしまいがちだが、そうすると胡散臭さを感じてしまって意味がなく、伝わりやすい順番で伝えてあげるのが大事というのは示唆深かったです。
(ストーリーを作る力は観察力が全て。例えば雲を描き分けられますか?朝の雲、昼の雲、夜の雲、四季折々の雲、全部違うことに気がついていますか?わかっていないことに気づいて外へ出て見に行けますか?という話を聞いて、少し雲をちゃんと見てみようと思ったのは僕だけではないはず。。。)
日曜日はHHスタッフから、日米のドラマやゲーム、edutainmentの事例紹介などを踏まえて増山和秀ファシリテーションでアイデアソンを行いました。
優秀賞としては、
①ゴシック系(というのでしょうか)の「汝の血を捧げよ!」ノリで血液検査しようというもの(献血もあり)
②通勤電車の中で筋トレができる gym gym train
の2つでした。
次回以降の予定はFacebookグループページにて
■ 協力
京都大学大学院医学研究科社会健康医学系専攻・中山研究室
■協賛
三井不動産株式会社